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異彩ノ雫

第41章  十一ノ月




ゆっくりおやすみ
愛しいあなた
ほら
眠りの精が舞い降りた

くちづけられたその瞼
やがて重たくなったなら
夢への扉が開くだろう

昼間の夢は儚くて
夜になれば切なくて…

けれど
今宵あなたの見る夢は
淡く煌めく星明かり
月船の揺れにいだかれる

少し遥かな愛しい人へ
そっとアリアのひと節を
夜を越えて届けよう







【子守唄】


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