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異彩ノ雫

第41章  十一ノ月




朝霧に

浮き島の幻立ちて

凍てる風

埠頭をわたる



白波に心ざわめき

恋しい人の面影 もしやと

沖を見やれど

ただ

暁に雲の染まるばかり



冬日にも

消えぬ焔を何としよう…








【蜃気楼】


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