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異彩ノ雫

第53章  十二ノ月 ②




しとしとと雨が降れば

漂う紫煙も重たげに

指先にまとわる



流れる時に身をまかせ

目を閉じる傍らを

ただ

雨音ばかりがゆき過ぎる



何の想いか 冬の涙は…







【宿雨(しゅくう)】


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