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異彩ノ雫

第5章  七ノ月 ②




ここへおいで…



しなやかに揺れる柳の枝は

優しく頬に触れ

風の囁きとともに

心を誘う



いつの間にか

足元を見つめるばかりの時を知り

高みの葉先へ手を伸ばす



梢の果ての青が眩しい…







【並木道】


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