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異彩ノ雫

第55章  十二ノ月 ③




すべてが

早廻しの映画のように過ぎた一日


私はどこにいたのだろう…



高く澄んだ空

すれ違う人の肩

雑踏、ざわめき…星明かり



掬い上げては

そっと握りしめた優しい言葉さえ

儚くて…



迷い子のように立ち尽くす







【まよい子】


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