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異彩ノ雫

第60章  一ノ月




潮騒の彼方

陽がのぼりゆく…



水面に弾ける紅の粒子



母なる海、と

さざ波に指先を遊ばせる君

風にとかれた髪がなびく



愛しさと切なさと

浚われる砂のようなあてどなさ…



海の息吹が ふたりを包む







【あかつき】



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