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異彩ノ雫

第62章  一ノ月 ②




凍る風

髪をとき

雲低く 鈍色の紗幕を落とす



白き華の兆しに

君住む街の想われて

たちまちに染まる頬…



もしや

その手に触るるものなら

雪ともならん

やがて消えゆく運命としても







【雪雲】


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