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異彩ノ雫

第5章  七ノ月 ②




浅い眠りから

弾かれたように目を覚ます



何故だか

あの人が泣いているように思われて…



思い違いは闇に広がる雨音か

耳を澄ますほどに心にしみる



午前三時七分…



ふと洩らす吐息は夜を揺らし

遠いあなたへ

想いばかりがつのりゆく







【雨音】


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