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異彩ノ雫

第64章  一ノ月 ③




それは

いにしえよりの 言い伝え…



焦がれる人に

せめてひと目と願うなら

眠りに夜衣を返してまとう、と



恋しき姿の幻は

いかほど夢路にとどまるものか…



想い溢れて こぼれる雫

袖に しとねに濡れかかる







【古歌】



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