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異彩ノ雫

第68章  二ノ月 ②




龍渡る如き 冬の空

轟く咆哮に雲が乱れ

鈍色の背中で飛沫がはぜる



制する剣はこの手になく

向かい来る風の中

唇を噛むばかり…



せめて届くか 祈りの声

天を統べる大いなる胸に







【荒天】


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