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異彩ノ雫

第84章  四ノ月




夜空のまといし薄衣

透かして浮かぶ下弦の月



滲む明かりは

巷を淡く照らしゆく



春雷の名残に潤む風吹きて

闇もひと色 艶を増す



花影ゆれる宵なれば

今こそ宴の刻と知る







【春宵】


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