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異彩ノ雫

第86章  四ノ月 ②




そぼ降る雨に

紫煙も低く流れゆく



雫を湛えたひとひらは

濡れた瞳を想わせて

切なる心をふるわせる



あなた…
あなた……



返る言葉もないままに

雨音ばかりが 胸をうつ







【花散らし】



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