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異彩ノ雫

第95章  五ノ月 ②




灯したキャンドルが

夜の中

鏡となった硝子に映る



冷たい炎のゆらめきは

窓の遠くへのいざないか

吹き込む風が心を乱す



震える指で

ワインを満たしたグラスを干せば

夢への扉が静かに開く







【窓硝子】


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