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異彩ノ雫

第95章  五ノ月 ②




ひときわ強い雨音が

窓の外に紗をかける

閉ざされゆく世界の中で

遠いあの人へ想いをはせる



夕闇せまる中

濡れて歩いてはいないだろうか

胸に音楽は響いてるだろうか…



そのひと足に

小さな翼がはばたくように…と

ピアノの調べに祈りをこめる







【雨音】


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