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異彩ノ雫

第101章  五ノ月 ⑤




枝先から

ほとりと雫の落ちて

朝(あした)の煌めきに

愛しい人が想われる



君よ

如何なるお目覚めか…



花のほころぶさまに似た

ほのかな笑顔を

薄紫の空に描いては

遥かな人へ祈りをこめる







【朝】



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