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異彩ノ雫

第101章  五ノ月 ⑤




遅い雪解けが
一面に花の絨毯を広げる森
目覚めた命に陽が降り注ぐ

群落を縫い 飛び回る小さな蜂
鳴き交わす鳥の声
葉影から覗くつぶらな瞳…

やがて 花の命も切なげに
緑の中に埋もれゆく

ゆるぎない営みの神秘と普遍



森羅万象の祈りに包まれる







【コトワリ】


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