テキストサイズ

異彩ノ雫

第102章  六ノ月Ⅱ




水底の眠りは

ゆらゆらと蒼みに浮かび

うたかたに

波間ではじける



陽は潮騒の彼方に昇り

朝凪に目映く波を寄せる



私はそっと

返る波へと想いを放つ…







【波】


ストーリーメニュー

TOPTOPへ