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異彩ノ雫

第102章  六ノ月Ⅱ




天の眼があると

その人は子にさとす



あまねく注がれるまなざしは

地上の愚かさに涙を流し

懲りぬ所業に眦をつり上げる



臆するな

その眼に恥じぬ身を誇れ と

節立つ指で額に触れれば

かすかなぬくもりが

険しい日々の心を溶かす







【まなざし】


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