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異彩ノ雫

第108章  六の月 Ⅱ ④




── 想うだけで
気持ちが伝わればいいのに ──


ある日の一冊

ヒロインの台詞が胸をよぎり
君へと
書き始めた手紙の手を止めた


ほんとうに、ね…

独り言までしまいこみ
ただ
想うばかりの日々



けれど 今 傍らに君の微笑み

ゆるやかに
やさしく
流れた時間に包まれる







【小さな奇跡】


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