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異彩ノ雫

第110章  六の月 Ⅱ ⑤




風が運びし風鈴の

清しき音の忍び入り

忘れしときを思い出す



去年(こぞ)の今

胸に迫りて 唇噛めば

雨に色増す花浅葱



褪せぬ想いの哀しさに

濡れかかる頬 惑う夢…







【水無月の…】


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