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異彩ノ雫

第113章  七の月 Ⅱ ②




風が吹くのを待っていた…



部屋の片隅にはスーツケース

お気に入りの万年筆に

地図とコンパス

…あなたの書いた本一冊



旅の支度は ただそれだけ



そして

胸に揚げた帆に受ける

風が吹くのを 待っている







【旅心】


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