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異彩ノ雫

第115章  七ノ月 Ⅱ ③




こどもが小石を蹴るように

悲しみひとつ蹴ったなら

ころり ころりと転がって

やがてぽとりと池の中



悲しみひとつ隠れ去り

水面に浮かぶ白い雲

同心円に揺らめきながら

心を映して 流れゆく……







【小石】


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