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異彩ノ雫

第115章  七ノ月 Ⅱ ③




── 今日を限りに

幸せの涙だけを

流すことにいたしませう




奥付けに記された細い文字

消えかかりながら

なお煌めいて心を射ぬく



時代に揺るがぬひたむきな思い…



古びた詩集を開くとき

おさげ髪の少女の瞳とめぐり合う







【詩集】


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