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異彩ノ雫

第115章  七ノ月 Ⅱ ③




君…
握手をしようじゃないか

気のきいた はなむけの言葉は
持ち合わせてないけれど
握手をして君を見送ろう


君…
離した手を忘れてくれるな

いつの日か
もう一度繋ぐために
この手があることを
どうか 忘れてくれるな



大切な君よ…







【手】


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