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異彩ノ雫

第115章  七ノ月 Ⅱ ③




闇に光る眼を持つ彼は

夏の夜を支配する



森に集う妖精たちさえ

ざわめいて

波を分ける預言者さながらに

道を作る



悠々と

夜をまとい 息づく彼…



やがて訪れる朝に眠るまで

静かな野生は 夜をさすらう







【黒猫】



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