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異彩ノ雫

第135章  九ノ月 Ⅱ ④




雲が月を隠す夜

心を隠して

重ねるグラスはやるせない



凍りきらない火の酒と

冷めやらない胸の炎が

寄り添いながら響き合う



とろりと揺れるボトルの内…


遠いあなたの夢をみる







【ウォッカ】


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