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異彩ノ雫

第138章  十ノ月 Ⅱ




熱い胸を持て余し

眠れぬままの窓の外…


雨音が

夜を濡らして忍び入る



幾度もくりかえし

宥めるようなその調べ

身をゆだねれば

いつしか潮騒の夢となる







【秋夜(しゅうや)】



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