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異彩ノ雫

第144章  十ノ月 Ⅱ ④




── ねえ、kissしていい…?

一瞬の静寂と
唇に触れたひやりとした甘さ


── ごめん、そんな気分だったから…

あなたの声が遠く聞こえた


燃える頬を持て余し
俯く先に
細い月を映して揺れる雷雨の名残…



遠く 遠く 離れた今も
夢見る人は あの日のあなた…







【First Love】


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