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異彩ノ雫

第144章  十ノ月 Ⅱ ④




雨の降らない金曜日

小さな店の片隅で

時の揺りかごに身をまかす



モカの薫りと

パンケーキの甘やかな匂い

かすかに触れ合うグラスの音…



柔らかく

足元にまとわる秋の陽に

つかの間 まどろむ猫となる







【秋日和】



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