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異彩ノ雫

第147章  十一ノ月 Ⅱ




── 悲しいときは 泣くがいいよ
涙の海に溺れるほどに…



昔の詩人が
呟く言葉に心をあずければ
夜が静かに濡れてゆく


過ぎた日々
いつかの夢
無窮の時に重ねる想い…



朧に浮かぶ十三夜の月が
知らぬ顔で天をわたる







【十三夜】


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