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異彩ノ雫

第151章  十一ノ月 Ⅱ ③




あなたの夢をみた…


泉湧く森のなか
風に舞い散る無数の枯れ葉
佇むあなたは
両の手を差し伸ばしていた

まるで
降り注ぐ光ごと
名残の秋を抱きとめるように


その儚げな美しさ…


私はあなたを見つめつづける
頬の濡れるそのままに







【晩秋】


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