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異彩ノ雫

第156章  十二ノ月 Ⅱ




朝霧に濡れ

うつむく花の儚さは

舞い降りて

戸惑う天使にも思われる



そっと

花弁の雫をはらい

唇を寄せれば

降りかかる陽のひとすじ…



かすかな温もりに心ほどけ

晴れゆく空に 今日を祈る







【ビオラ】



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