テキストサイズ

異彩ノ雫

第160章  十二ノ月 Ⅱ ③




眠れぬ人らの吐息が月を隠し

夜は深まる



暁までを数えては

焦がれる想いに堪えるのか

胸の痛みの置場所を

求めて闇に迷うのか…



吹き込む風よ

哀しみをひとつ 拐いゆけ







【夜鳥】


ストーリーメニュー

TOPTOPへ