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異彩ノ雫

第17章  八ノ月 ③




山が燃える…



手を伸ばしても

ゆく人をとどめられぬもどかしさ

ならば せめて…と

還る闇路を照らす火は いつも哀しい



疾(と)く来よ

ゆるるかに ゆけ…



いにしえ人の祈り今に重なり

伝わる思いのゆかしさ 切なさ…



上がる焔に胸が染まる







【五山】


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