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異彩ノ雫

第180章  二ノ月 Ⅱ ④




船底をたたく波
舳先に弾ける朝の光
手をかざし
見上げる空を鳥がわたる

この
何処へもゆかない船に
白い帆をあげたのは 君

風はいつでも吹いていたのに…



潮は満ちた 時までも

さあ君
鐘を鳴らしてくれ
ふたりの船出に幸多かれと







【Bon Voyage】



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