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異彩ノ雫

第187章  三ノ月 Ⅱ ③




止まった針をそっと合わせる

午前2時…



リューズをゆっくりと巻きながら

眠るあなたを心に描く



やがて

動き始めた歯車は

知らぬ素振りで時を刻み

私の想いは 夜を超える







【懐中時計】


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