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異彩ノ雫

第192章  四ノ月 Ⅱ




午前3時の時報が

夜を弾いた…



街は静かに眠りつづけ

深い寝息が紫煙を揺らす



黒猫の忍び足

夢みる鳥のひと啼き

匂いたつ花…



異界に身をおく心地の中

闇の気配がひそかに華やぐ







【midnight】



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