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異彩ノ雫

第194章  四ノ月 Ⅱ ②




午後の日差しは柔らかく

ビオラの輪郭を白く縁どる



戯れに返した砂時計


束の間とも

永遠とも思えるしじまに

浮かぶのは あなたの言葉


声 瞳 指先のぬくもり…



やがて 最後のひと粒が滑りおち

私の中に想いが満ちる







【afternoon】


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