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異彩ノ雫

第194章  四ノ月 Ⅱ ②




ことり…
マーマレードの瓶を置けば
いつもの朝が訪れる

香ばしいトーストの匂い
レモンの浮かぶ水差し
金色にふくらむオムレツ

ゆっくりと近づく足音に
椅子の膝掛けを 置き直す

風に膨らむ新しいカーテンを
あなたは
気づいてくれるでしょうか…







【morning】


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