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異彩ノ雫

第194章  四ノ月 Ⅱ ②




花冷えに

震える花は 今はなく

虚ろな風が吹くばかり



その名を呼びつつたどる道は

名残の夢をさがす道…



いにしえの歌人に 想いを重ね

染めた爪を陽にかざせば

心はあの日に還りゆく







【桜色】


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