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異彩ノ雫

第21章  八ノ月 ⑤




ゆく季節を惜しむ人…



瑠璃色のグラスにソーダを満たし

そのままそっと陽にかざす



━━ 海の底にいるよう…



目を細め

呟く君の横顔が眩しくて

愛しくて…



弾けて浮かぶ小さな泡に

夏の想いを重ねては

うたかたの夢、と心に刻む







【情景】


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