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異彩ノ雫

第21章  八ノ月 ⑤




車窓を流れる夕景が

ふいに

あの人を想わせる…



込み上げる恋しさは

背中合わせにあてどなく

堪えかねて

膝をつくばかりに狂おしい…



ガラス越しの燃え立つ残照に

頬の熱さをまぎらわす







【残照】


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