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異彩ノ雫

第200章  四ノ月 Ⅱ ⑤




ピアノソロに喝采が沸き起こり
夢想の世界から舞い戻る

ひときわ華やかな旋律は
眠る記憶を呼び覚まし…


── jazzは初めて

目を輝かせていた君

帰り道のばら色の頬と少しの饒舌
たまらず
月明かりごと抱きしめた…



時は過ぎ 約束の今宵
未だ虚ろな隣の席に
最後の曲が流れはじめる







【live】



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