テキストサイズ

異彩ノ雫

第201章  五ノ月 Ⅱ




ごめんなさい…


雨音に
君の呟く声が消えてゆく



聞きたくて
聞きたくなくて
いっさいは降りやまない雨の中


もう…
つづく言葉を飲み込みながら
伸ばす指先は君を探す



雨はひたすら降り続き
闇に抱かれたふたりを濡らす
まるで
過去のすべてを流すように…







【告白】


ストーリーメニュー

TOPTOPへ