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異彩ノ雫

第203章  五ノ月 Ⅱ ②




もしも私が

癒しの手を持っているなら

祈りとともに痛みにかざし

熱い額に触れながら

憂いのすべてをはらえるものを…



穏やかな時のベールで

あなたを包み

春の光を灯せるものを…





組んだ両手に 夜が深い







【手】






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