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異彩ノ雫

第204章  恋文 (十七)




君がいなくなって
3つの季節が過ぎていったよ

今こうしていると
やっぱり君を探してしまう

だって
虹の麓を見てくるわ、だなんて
あんまり君らしく消えてしまったから
姿を現すのは
木洩れ日の中だと思ったんだよ

ねえ君
僕らは
別れを予感する出会いはしなかった、と
信じているんだ

だから
待っているよ
君に愛してると告げる日を







(了)




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