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異彩ノ雫

第21章  八ノ月 ⑤




微睡みに雨音が忍び込む



夢を揺り起こし

うつつを眠らせ

闇に広がるは幻の海



私は船に乗っていた…



輝く白い帆

波を切り裂く細いバウ

星を戴き 風のまま



そして触れる肩のぬくもり…



私たちは船に乗っていた

幻の海の上

同じ想いを抱きながら







【夢幻】


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