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異彩ノ雫

第210章  六ノ月 Ⅲ




その川に橋はなく

小さな渡しがあるばかり…



よどみなく

行き来する小舟は

少し無口になった幾人かの

想いも運ぶ



このままゆこうか 戻ろうか…



迷う吐息を水面にこぼし

降り立つ岸辺はやるせない







【渡し舟】



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