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異彩ノ雫

第214章  六ノ月 Ⅲ ③




雨も好き、と

頬杖をついたまま

気だるげに呟く君の目は

窓の遠く 雲の果てを見つめている



僕も好きだよ…と

すかさず返し

呑み込んだのは続きの言葉



君の好きな雨ごと

君が、好き……







【雨空】


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