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異彩ノ雫

第216章  六ノ月 Ⅲ ④




静かな夜は

音のない闇ではなく

あなたの寝息が軽やかな夜のこと



ラベンダーの香りは

眠りの中にとどいていますか


両頬を包んだ掌は

ぬくもりを伝えたでしょうか…



大切な人の眠りが

どうか穏やかであるように…

滲む月に祈りをこめる







【静夜】


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